2023年7月1日、4年ぶりに東葛総合法律事務所友の会の人気行事、友の会旅行(今回は日帰り)が行われました。
楽しい旅行中にも平和や人権などを考える時間を設ける友の会、今回は、初めて茨城県小美玉市にある百里平和公園を訪れました。

 

一般社団法人百里の会が管理する、百里平和公園は、百里基地の真ん中にあり、誘導路を「くの字」に曲げています。広さは約3,000平方メートルで基地に反対する地元の人たちが防衛庁(当時)に売り渡すことを拒み、この土地が残り、1970年代には全国の基地に反対する人々に1坪ずつ所有してもらったそうです(いわゆる「一坪運動」)。

平和公園に行くまでの道のりは、フェンスで囲まれた基地の中を進みます。訪問日は、土曜日だったため戦闘機などは見ることは出来ませんでしたが、平日に訪れるとたくさんの戦闘機を間近に見ることが出来るそうです。
進んだ先には、「百里平和稲荷」や高さのある展望台などがありました。
展望台の前では、半世紀近く基地反対運動を続ける、百里の会・副会長の梅沢さんのお話を伺いました。梅沢さんは、父親の代から続く農家で長年この土地で暮らしてきた方です。反対運動の歴史や法人立ち上げなどのお話の中で、「私はただこの土地で平和に農業を続けていきたいだけなんです。」とおっしゃっていたのが印象的でした。

最後に、2010年に開港した茨城空港は、百里基地内に新滑走路を建設して出来たそうです。これは民間機用との名目で基地機能の拡張です。茨城空港がどこにあるのかわかっていなかった私は、とても驚いたし、民間の旅客機と軍事訓練をする戦闘機が同居する恐ろしさを知りました。個人では行けないような所に連れて行ってくれる友の会旅行、来年は、どこに行くのか今から楽しみです。

(事務局 田丸)