先日、来年小学生になる息子のランドセルを見に行った。

 今どきのラン活(ランドセル選び、購入するための活動のことらしい。)は、早いから新年度になったらすぐ始めないといけない。ネット情報を鵜呑みにした我が家は、軽い気持ちで某有名店に向かった。

 現地に着いたところ、なんと、車いっぱい人いっぱいでどんな人気アトラクション待ちかといったところで早々に入店をあきらめたのだった。なめていた。

 息子は、ランドセルを見るのを楽しみにしている。この純粋な気持ちを無下にしてはいけない。との親心(本当は、今日ランドセルを見に行こうと気持ちをたきつけた後ろめたさがあった)から夕方、再度行ってみたところ、すんなりと店内に入ることが出来た。

 色とりどりのランドセルが並ぶ中、黒一択の息子は、他の色には目もくれず、クラリーノ(軽い)か牛革(ちょっと高い)かコードバン(馬のお尻・高級)か素材の違いを確認する。そんな変わらないんじゃないかなぁと思いつつ見守っていたところ、牛革に落ち着いた。手触りがよかったらしい、高価なコードバンにならなくてよかったと胸をなでおろす。

 私の希望は、「目立つ色ではないこと、キラキラしていないこと」だったので全会一致で息子の希望通りとなった。売り切れていないことを確認し、「別に4月じゃなくてもよかったなぁ」と思いつつ、我が家のラン活は早々に終了した。

 ラン活に限らず、ネットやマスコミに惑わされることが多い昨今、自分の頭で考えて必要な情報を取捨選択、見極める力を養わなくてはいけない。と改めて思った。

 

(事務局 田丸)