こんにちは。事務局・松丸です。
先日、事務所研修を行いましたので、そのご報告です。
今回の研修は、福島県を中心に、東日本大震災や原子力災害について学ぶものでした。震災から14年が経過した今、改めて現地を訪れ、自分たちの目で見て、耳で聞き、考えるよい機会になりました。
最初に訪れたのは、福島県双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。ここでは、震災当時の状況や、その後の復興の歩み、原発事故の影響などが、写真・映像・証言とともに展示されていました。
展示を見ながら、当時の混乱や不安、人々の災害に立ち向かった記録、そして現在も続く課題を知り、自然災害と人災が重なったこの未曾有の災害が、地域と人々の生活に与えてしまった取り返しのつかない影響の大きさを痛感しました。
続いて向かったのが「東京電力廃炉資料館」でした。福島第一原発の廃炉作業は非常に長期にわたる見通しであり、今後も高い専門性と徹底した安全管理が求められる現場であること、そして、身近に感じる機会の少ない、離れた地に暮らす私たちにとっては、忘れてしまいそうになるこの廃炉作業が、今なお現実の問題として取り組んでいかなければならないものであることを改めて理解しました。法律に携わる者として、こうした科学技術や社会問題などが複雑に絡み合う問題に、どのように関わっていけるかを深く考えさせられました。
震災とそれを乗り越えようとする復興のあゆみ、その力強さを感じさせてくれるものでした。今回の研修を通して得たものを今後の業務に生かしていくことができればと思います。
(事務局 松丸)