今回は私が先日鑑賞した映画『スノーデン』についてお話ししたいと思います。

皆様、エドワード・スノーデンという人物をご存知でしょうか。元CIA、元NSA職員であり、アメリカの個人情報収集と監視の実態を暴いたことで一躍有名になった人物です。
日本でも一時期は頻繁に報道されていたので、名前を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな彼の実話をもとに作られたのが映画『スノーデン』です。アメリカがインターネットを通じてメールやチャット、SNSを監視することで莫大な個人情報を収集していたという衝撃的な事実がその映画には描かれています。しかも、それはアメリカ国内だけでなく、アメリカの同盟国や敵対国にも及んでいたというのです。実際、この映画の中にはスノーデンの赴任先として同盟国の日本が出てくるのですが、日本政府は断ったが、秘密裏にアメリカによる日本国民の監視は行われていたという描写があります。つまり、私たちが家族や友人宛に送った個人的なラインやメールも全部アメリカに監視されていた可能性があるというのです。

正直に言って、私はこの映画を観るまでは「個人情報の監視と言ってもアメリカの話でしょ?」と軽く考えていました。しかし、インターネットを通じて世界中と繋がることが出来る現代において、監視社会とは遠い国で起きている自分には関係のない話ではなく、すぐ近くで起こっている大きな問題であることを知り、恐怖を感じました。監視社会の怖いところは、プライベートが侵害されるだけでなく、見られていると意識することで自由な行動や発言が出来なくなることだと言われています。少しくらいプライベートが見られても私は別に気にしません、という話では済まないのです。

もしお時間のある方は一度観て頂ければと思います。映画なので多少脚色されている感じは否めませんが、面白いですよ!

事務局 中島