子どもの頃から年賀状を書く(出す?)のが大好きでした。

 幼いころは、年賀状の大きさのゴム版にマジックで絵を書き、彫刻刀で彫り彫り。

 そのうち”プリントゴッコ”なる文明の利器が大流行し、自由自在かついとも簡単にカラフルな印刷ができることに大興奮しました。いまや”プリントゴッコ”ってナニ?という時代になってしまいましたが、年をとるにつれて送る年賀状も、いただく年賀状も枚数が増え、年に一度(しか)思い出(さない?!)す懐かしい顔に、お正月からホッコリした気分になります。

 最近では、何年も前の依頼者さんから「すっかり元気になって頑張っています!」「あの時○○歳だった子供が、こんなに大きくなりました!」という、なんともうれしい年賀状をいただくことも増え、生きててよかった~、と年賀状1枚にしてはちょっと大げさな気持ちになったりしています。

 私はと言えば、ここ数年、宛名書きはPCに頼ってしまっていましたが、今年は宛名書きを手書きに戻してみました(単に、自宅のプリンターが壊れただけなのですが…)。

 すると、すでに印刷された宛名を見て、コメントを手書きするという作業だけだった例年より、あれやこれやと相手への思いを巡らす時間が増え、1枚1枚への思い入れが大きくなり…すべて書き終わった時にはぐったりと疲れ果てましたが、なんだか心地よい疲れだったような気がします。

 近頃は、年始の挨拶もSNSでという方が増え、年賀状の売上枚数が激減していると聞きますが、年に一度届くハガキというのは、SNSでは代えがたい「ほっこり」があります。皆さんも、年賀状、出してみませんか?

(弁護士 福富美穂子)