私が耕作している農地・元畑で田になっている陸田の境界は、明らかに動いている。トラクターで境界ギリギリをうない(茨城の方言で、耕すという意味)続けると、自然とはみ出してしまう。なぜギリギリをうなう、のか。雑草が生えて除草が大変だからである。はみ出さないように注意をしているが、いつの間にか、一目瞭然、境界がずれているのである。元に戻すように努力をしているので、お隣さん、許してもらいたい。もちろん境界杭は動かしていない。

田んぼのほとんどは、基盤整備がされており、畦はコンクリートのブロックで出来ているので、境界問題は起こらない。畑はどうか、境界を示す方法として昔から境木がある。しかし、この境木も日当たりの良い側が太くなるので注意が必要である。出来れば、双方立ち会ってコンクリートの杭を入れておきたい。

そういえば20年以上前に、境界が数メートルも越境されて困っている、と当事務所に相談があったことを思い出した。あり得ることだな、と思った。ただし、故意にやらないと数メートルにはならいことは明かだ。また、法面は特に境界が動きやすいので注意が必要だ。

今年も春が近づき、田起の季節になった。境界を守って気持ちのよい作業をしようと思う。

(事務局 冨田)